DCW editions(ディーシーダブリュー エディションズ)は、
ル・コルビュジエをも魅了した「Gras Lamp」を復刻する権利を獲得した
3人の支持者により2008 年に立ち上げ生産を始めたフランスのメーカーです。
その後、ベルトラン・バラスが1970年にデザインした魔法のようなオーラを発する
「Here Comes Sun」を 2013 年に復刻します。
現在は、建築家とのコラボレーションで革新的な照明器具
「IN THE TUBE」「ISP」を新たに製作するなど躍進を続けています。
(私たちはDCW editionsの日本総販売元です。)
プロダクト
DCW editions
DCW コレクションのストーリーは、世界のモダンデザインの歴史のなかでも特筆すべきものとして語られます。
そのコレクションは、Bernard- Albin Grasが、オフィス用、
産業用のランプのシリーズをデザインした1921年にさかのぼります。
そのシリーズは、「The Lampe Gras」と名づけられました。
それはシンプルかつ人間工学にもとづいたデザインで、時代を先取りしていました。
さらに、ランプには一切のビスも溶接も用いていません。
1920年代以降、デザインと構造は徐々に進化していきました。
ランプは多くの異なる業種のカスタマーに愛されましたが、そのうちのひとりに、
20世紀の建築の巨匠、ル・コルビュジエがいます。コルビュジエは自身のオフィスで使うばかりでなく、
彼が手がける世界中のプロジェクトで採用しました。
また、アーティストのソニア・ドローネやジョルジュ・ブラックのスタジオでも使用されていました。
その後、Bernard- Albin Grasのランプは、
公共スペースと住宅の双方の場で採用される歴史上最初のランプとして人気を博しました。
デザイナー
BERTRAND BALAS
(ベルトラン・バラス)
1935年生まれのフランスの建築家。パリで活動をはじめ、その後トゥールーズに拠点を移し、富裕層の住宅を中心に活動する。
BERNARD-ALBIN GRASS
(ベルナール・アルビン・グラ)
1886年生まれのフランスの建築家、デザイナー。
Bernard-Albin Grasは20世紀の最も革新的なデザイナーの1人です。自身の名が作品名となったLAMPE GRAS は、世界的に有名な作品です。1943年没。
Le Corbusier(ル・コルビュジエ)
1887年、スイスのラ・ショー・ド・フォンに時計の絵付師の息子として生まれる。
幼少の頃より絵画や彫刻に才能を発揮するが、建築の道へ。
1930年、イヴォンヌ・ガリとの結婚を機にフランス国籍を取得する。
「近代建築の5原則」を提唱するなど、20世紀最高のモダニストと称されたコルビュジエは、
「サヴォア邸」「ユニテダビタシオン」や東京の「国立西洋美術館」など、
機能主義の理論にもとづく数多くの建築を手がけた。
また、コルビュジエは家具や照明器具にもこだわり、
2015年に出版された書籍には、DCWの「Lampe Gras」の工業的、
機能的なデザインに惚れ込み、自身の多くのプロジェクトに採用したと書かれている。
コルビュジエの代表的な建築。マルセイユのユニテ・ダビタシオン。
Lampe Gras設計図。
NO.203が設置されたパリのGalerie Teisso。
Lampe Grasの特徴のひとつ、ボール・ソケットジョイント。