2011年11月
オリジナルか否か
2011.11.21Mon
ときどき私は考えます。私はどうして東京とデンマークにある自宅の家具について繰り返し考えるのだろうか、と。家具を見て、そしてその背景を考えるのです。壁にかけてある絵のように。家具にはストーリーがあります。
顔見知りではあるが、そんなによく知っているわけではない人が、彼の家の前を通りかかった私を呼び止めました。「ニールス、中へ入って新しいイージーチェアを見て下さい」と。私は家の中に入りました。そこにはデンマークの有名な建築家、アルネ・ヤコブセンが1950年代にデザインした「エッグチェア」がありました。私はじっと見ました。それはコピーだったので私は彼にそう言いました。
その日以来、彼は私が家の前を通りかかっても呼び止めなくなりました。彼はそのコピー商品を、本物を持っている人と同じように楽しんでいるのでしょうか! 私にはそうは思えません。
彼の家の窓辺を通り過ぎる私の姿を見て、彼は必ず自分のコピーの椅子のことを思い出すでしょう。