2011年8月

それは、デンマークでデザイナーになることです! パートナーと一緒に仕事をしても百万ドルを稼ぐことができます。これは本当です。

 

その理由のひとつは、デンマークの会社はその製品の90%を輸出しているからです。従ってその売上は大きなものとなっています。家具だけではなく雑貨の業界でも輸出に成功している会社がたくさんあります。たとえば、キッチン用品のデザインを手がける、ヘンリック・ホルバックとクラウス・イェンセンによるユニット、「ツールズ」のコミッションは2億円を超えています! 

 

また、2人組の家具のデザイナーであるピーター・ヨルト・ローレンツェンとヨハネス・フォーサムもラムホルツ社の「キャンパスチェア」のデザインで同じくらいの額に達しています。もちろん彼らは25年以上もの間デザインに携わっています。当然成功はそんなに簡単にはやってきませんけれども……

数多くのデンマーク人デザイナーが成功しているのはなぜか、と聞かれることがよくあります。それは事実ですが、指摘しておかなければならないのは、たくさんあるデザインスクールの卒業生の数に比べれば、成功している人は、それでもほんの一握りだということです。

 

質問に戻りましょう。成功の要因として、最初にあげられるのは、長い伝統から培われた、さまざまな分野のデザインを学ぶ4年間のデザイン教育です。そして、「売れなければ支払わない」というシステムです。メーカーは売上に応じ、平均してインボイス金額の5%程度をデザイナーに支払います。

 

このロイヤリティーは50年あるいはそれ以上継続します。こうしたロングライフデザインが生まれる前提として、一点重要なポイントがあります。それは卒業後間もないデザイナーの多くは、生まれたときから高いレベルのデザインを誇る社会の中で育ってきているということです。このことについては以前のブログをご覧ください。

 

メーカーはロイヤリティーを支払うことを厭いません。ただ、多くのメーカーは決まった金額を支払うと約束しますが、支払わないこともあります。支払う能力がある大きなメーカーにおいても、です。その理由からだけでもメーカーは、常にデザイナーから最良のものを得ているとは感じていないことがわかります。

 

このことは、現代のデザイナーにとって大きな将来があることを意味します。ひとつのデザインに対し、その都度支払われることで成功するからです。そのデザイナーの仕事が増えるに従って、彼らの収入は着実に増えていくのです。クラシックデザイン、つまり名作を生み出せば、着実にあなたの年金は増えていくのです!