2011年5月
大ヒット商品
2011.05.13Fri
国際的に大きな成功を納める椅子をデザインすることは簡単なことではありません。成功といえるためには、メーカーは1年に4−5000脚の椅子を製造する必要があります。大きいメーカーにとってはもっと多くを製造する必要があるでしょう。
軽量で多目的に使用できる椅子で本当に成功を収めたといえるメーカーは、10年かそれ以上に一度出るくらいでしょう。それも全世界の家具業界においての話です。
19年前に私はこの有名クラシックチェアの誕生を経験しました。私はドイツの展示会において、その新しい椅子を発表したメーカーの向かい側のブースにいたのですが、その椅子は簡単なデザインで大げさなものではありませんでした。しかし、展示会の期間中にたくさんの人が訪れ、このメーカーは完全な勝利者となりました。それから数年後に、弊社はこの会社の代理店として約18000脚の椅子を販売しました。そしてこれはメーカーにとっては数あるマーケットのうちのひとつに過ぎなかったのです。この椅子はスウェーデン、ラムホルツ社の「キャンパスチェア」で、今でも我々のコレクションのひとつです。何年も経って私はこの椅子の可能性をより良く判断することができるようになりましたが、椅子が発表された最初の頃にはわかりませんでした! 私の何十年もの家具ビジネスにおける最大の失敗はスターが生まれる瞬間を見逃したことです。
イケアの話
2011.05.06Fri
スウェーデンを間近に見ることの出来るコペンハーゲンにいると、こんなに近くにあり、こんなにも似通った点の多いふたつの国がインテリアの背景ということになると、なぜこんなに違っているのか不思議に感じられます。
スウェーデン人の建築家の手によるスウェーデンの有名な建築物は、デンマークの建築物に比べると非常に少ないのです。スウェーデンで見られる世界的にも著名な建築物といわれるものはデンマークの設計家の手によるものです。
不思議に思われるかもしれませんが、本当のことです。
この国では、第二次世界大戦のすぐ後につくられた巨大なインテリアショップ「イケア」が長年にわたり家具、インテリアの消費の約35%のシェアを占めていました。
誰もがイケアの家具について語ります。親が、隣人が、メディアが、そしてその他にも。技術を習得するのに良い環境とは言えません。環境の中でのデザインに関する変化の乏しさと言う事が言えます、少なくとも創造性と言うレベルでネガティブな効果を与えていると言えます。もちろんスウェーデンのデザインと言うのは優れたものであり、私のメッセージを間違って取らないでいただきたいと思います。